【現役高専生が答える】留年が多いって本当?

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はじめに

高専に進学を決めたとき、中学校の先生などに「留年しやすいから頑張ってね」と言われたことがある人も多いのではないでしょうか。

特別な事情がない限り「留年」は避けたいもの。
留年が心配な高専生やその親御さんのために、現役高専生が留年について教えます。

まず結論!

真面目に授業を受けて、テスト勉強をすれば留年危機になることはまずありません。

テストが1度ダメだったからといって、すぐに単位が取れなくなることはないです。
各教科、成績が悪い学生を対象に救済テストやレポートを課してくれるので、
そこで巻き返せば何の問題もありません。

また、成績が悪くても、日々の生活をきちんと送っていれば、
「どうにかしてあげよう」と助けてくれる先生もたくさんいらっしゃいます。

そのため、留年に関しては心配し過ぎる必要はないです。
そもそも、推薦や学力の試験で「この子は高専でもやっていける」と判断された人しか入学できないわけですから、自信を持ってください。

しかし実際……

入学から卒業までの間に、だいたい1クラスで5人くらい減っている印象です。

1クラスは40人なので1割くらいはいなくなっています。

これにはいろいろなパターンがあるので、代表的なものを解説していきます。

1.3年生で中退し、大学に入学する

高専は5年制ですが、3年まで学ぶと高校卒業と同じ扱いになります。

そのため、
「ちょっと高専は合わないかもしれない……」
「別のことを勉強したい……」
と考えた学生は、高校3年生と同じように大学受験をすることが可能です。
(3年までの単位をすべて取っていることが条件ですが)

このように3年で退学する人が、1学年に1~2人はいます。

2.やむを得ない休学

やむを得ず1年間程度の休学をする人もいます。

この事情とは、海外留学や病気などです。

まず、海外留学について説明すると、
学生には、海外留学を支援するプログラムが多く用意されています。
在学中でも、担任の先生とよく相談して留学計画を立てれば、留学することができます。

次に、病気による休学ついて説明します。
コロナ禍でオンライン授業の動きが強まったことで、特別な事情があれば家から授業に参加できる仕組みが整ってきている気がします。
ただ、それでも、授業や試験を受けるのが困難という場合は休学を選ぶ人もいます。

いずれにせよ、家族や担任の先生とよく話し合うことが必要です。

3.出席時数不足による留年

高専は1コマ90分の授業が1日4コマです。
ほとんどの授業は週に1回しかないので、1回1回の授業の比重が大きいです。

とくに、実験や製図、体育などの実技科目は、10分の1休むと単位を落とすことになるので落としやすいです(座学の科目は3分の1)。
たとえば半期科目の場合、授業は全部で15回なので、10分の1は1.5。
つまり、2回休んだらその時点でアウトです。

インフルエンザなどの感染症や、部活の遠征などの課外活動による欠席、忌引きなどは公欠になるので
届けを出せば「欠席」とはなりません。
ただ、普通の高校よりは出席日数が厳しいということは覚えておきましょう。

4.課題の未提出による留年

実験や製図の科目は、課題が評価の対象です。

1つでも課題が未提出だと単位が出ないことも多いです。

そのため、年度末になると先生が
「内容はどうでもいい!表紙だけでもいいから出せ」と言ってきます。

期限までに完璧なレポートを出すことがベストですが、
ときにはあきらめも大事です。
とにかく提出することを心がけましょう。

まとめ

このように、高専でもきちんと勉強すれば留年することはありません。

卒業までに減る人数が多いことは確かですが、
それにはいろいろな理由があるんだよ、ということが伝わっていれば幸いです。

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