【女子学生の本音】高専に入学して思ったこと7つ

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はじめに

全国に50校余りしかない高等専門学校、通称「高専」。

中学校を卒業すると入れる5年制の学校です。
機械・電気・情報・化学・土木などの分野を専門的に学べます。

中学卒業後に高専に進学するのは、なんと日本人のわずか1%ほど!

そのため、
興味はあるけど、実際どんなところか分からない……
雰囲気になじめるか心配……
と思っている中学生の方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、高専在学中のわたしが「入学して思ったこと」をご紹介します。
高専のホームページには書かれていない、本音をご覧ください。

1.敷地面積の広さ

5年間にわたって専門知識を学ぶ高専では、必要な設備がたくさん!

たとえば、機械加工を学ぶ工場や、専門科目に特化した実験室、大人数を収容できる教室など。

敷地内に学生寮がある高専では、多くの学生が生活できるよう、寮が何棟も建っています。

そのため、敷地がとても広い!
大学ほどではありませんが、それでもぐるっと一周すればいい運動になる程度には広大です。

多くの高専が市街地から離れたところにあるのも、広い面積を確保するためと考えられます。

いろいろな設備があるので、卒業まで一度も使わない教室もたくさんあります。
ふと通りかかった先生の研究室に、とても高価な設備が置かれていてびっくりすることも日常茶飯事です。

構内の施設については誰も説明してくれないので、
4月になると、次の授業の場所が分からなくて迷子になっている新入生もちらほら……。
そんな時は恥ずかしがらず、その辺の上級生や先生に聞きましょう!

2.同級生は意外と普通?

高専生=変人というイメージをお持ちの方がいるかもしれませんが、
入学時から尖っている人はあまりいない印象です。

おしゃれに気を遣っている人も一定数いますし、
流行りのドラマやアニメをきっかけに仲良くなることもできます。

わたしのときも、意外と普通な人が多かった気がします。
男子率、メガネ率、ヲタク率が高いことを除けば、ですが……。

自己紹介のときに自分の好きなことを恥ずかしがらずに言っておくのが、
友人をつくるコツかもしれませんね。

3.先生方の癖が強い

高専の先生方は、大学と同じで博士号をお持ちです。
逆に、普通高校と違って高専教員に教員資格は必要ありません。

そのため、なのかは不明ですが、全体的に癖が強めだと思います。

とても早口な先生、
どえらい量の課題を出してくる先生、
「高専生ならこれくらいできますよね?」と難問をふっかけてくる先生などなど……。

ただ、分からないところを質問すれば丁寧に教えてくださいますのでご安心を。

あと、学生から見ても「すごいなぁ」と思う先生がたくさんいます。

わたしが驚いたのは、教室に手ぶらでやってきて授業をする先生がいたことです。
出席簿をつけるほかは手元を見ることもなく、先生の頭の中にある知識だけで授業をしていました。
しかも内容がちゃんと面白い。
高校のような教育指導要領がないからこそできることですね。

さらに、大学で教えた経験のある先生や、企業で働いた経験のある先生など、経歴もさまざまなので、
自分自身の進路を考える時に、とても参考になるお話を聞けます。

4.上級生ほど……

高専生活が長くなると、徐々に「高専生感」が増してきます。

4,5年生ともなると、敷地内を歩いている学生が何年生か、だいたい当てられるようになります。
まとうオーラが違うので。

個人的な所感ですが、
1年生:目に輝きが残っている
2年生:髪を染める、アクセサリーをつけるなど、おしゃれをして高専の空気感にあらがう
3年生:黒っぽい服、猫背、輝いていない目など、高専生の特徴を持ち始める
4年生:街で高専生を察知できるようになる
5年生:大学生っぽくなるorもはや手遅れ
という感じです。

「最近、変な高専生少ないなぁ」と思ったら、高専に染まったサインです。
あなたも変な高専生の仲間入り。ようこそこちら側の世界へ。

もちろん、おしゃれに気を遣っていて輝きをまとっている先輩もいますよ。念のため。

5.テスト期間は本気

試験前は部活もなくなり、一気に勉強づけになります。

学年にもよりますが、ひどいときは4日間で10教科の試験を受けることもあります。
そのため、2週間前には全体的にそわそわ。

高専のテストは基本的に、6割で合格です。
点数が6割に満たないと、補習や再試などが待っています。

テストが近くなると、教科の先生が「練習問題」と称して過去問やテストに近い問題を配ってくれることもあります。もちろん、ありがたく活用します。
また、範囲はその都度きっちり指定されるので、対策に困るということはないです。

テスト期間はストレスがかかります。
わたしの住む女子寮では「テスト期間はお風呂の排水口に髪の毛がたまりやすい」とよく言われます。
目に見えて抜け毛の量が増えるので、この時期の風呂掃除当番は正直やりたくありません。

テスト前日ともなれば学生寮は不夜城と化し、自販機のエナジードリンクとカップ麺は売り切れが続出します。

しかし、テストが終われば大きな開放感が味わえます。
テスト期間直後は、高専付近のカラオケが大混雑するとかしないとか。

6.レポートの大変さは人による

高専生と切っても切り離せないのがレポート。

週に1回程度ある実験や実習の結果を報告します。

レポートの大変さは、学科や学年によって違います。
毎週5ページ程度のレポートが課される人もいれば、学期末に50ページを超えるレポートを出すことになる人もいます。

締め切り直前になると、「徹夜×内職×他の人のパクリ」のコンボでどうにかしようとする悪い高専生が現れます。
良い高専生の皆さんは、計画的に取り組んでくださいね。

未提出のレポートが1つでもあるとその科目の単位が出ないので、とにかく出すことを心がけましょう。
内容は、書いていくうちに合格ラインが見えてきます。
再提出になっても落ち込まないでください。

機械系や土木系は、ここに製図の課題が加わるのでさらに大変です。

レポートや課題がたまると、他の学科が羨ましく思えてきます。
他学科が苦しんでいるときは、そっとお菓子でも差し入れしてあげましょう。

7.なんだかんだ知り合いは増える

高専は5年生までいるので、いろいろな人と知り合いになれます。

部活や同好会に入れば縦のつながりができますが、それ以外でも他学年と話す機会は意外とあります。
ですから、「部活は大変そうだけど、いろんな人と知り合いになりたい」という人も、全く問題ありません。
寮生活をしていれば自然と先輩にお世話になりますし、学生会(生徒会のようなもの)に入れば先輩や後輩と深く関われます。

実際、私は部活に入っていませんが、寮生活や学生会活動、文化祭の活動を通してなんだかんだ多くの先輩方と知り合うことができたと思います。

おすすめの選択科目や、進路活動の進め方など、いろいろなことを知るきっかけにもなるので、
学年を越えたつながりを大事にしてほしいです。

まとめ

読んでみていかがだったでしょうか?

高専って意外と普通のところだよ、というのが伝わっていたら幸いです。

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